Imagick は、ImageMagick API を使用して画像の作成や修正を行う ネイティブ PHP 拡張モジュールのこと。
https://www.php.net/manual/ja/book.imagick.php
ImageMagick は画像処理ライブラリのことで、imagick は ImageMagick を操作するPHPモジュールであるため、サーバーに ImageMagick インストールされていないと imagick は使えない。
サーバーで imagickを有効にするには、php.ini に extension=imagick.so を記載する必要がある。
WordPress 5.2 で実装されたサイトヘルスの画面で「オプションのモジュール imagick がインストールされていないか、無効化されています。」が表示されることがある。
これは GD(PHP 5.2 以上だと標準でインストールされている画像処理ライブラリ) と imagick のインストールされていれば imagick を使うようになっているからである。
海外では imagick の使用は一般的だが、日本のレンタルサーバー会社では脆弱性のためにインストールしていないことも多い imagick だが、なぜ imagick がWordPress のデフォルト画像処理ライブラリとして利用されているのかというと、
- WordPressの歴史が PHP 5.2 より古かったこと
- その通事の画像処理、およびサイズ変更処理は imagick は GD よりもはるかに効率的であったこと(https://core.trac.wordpress.org/ticket/6821)
が挙げられる。
ちなみに WordPress 4.7 からは Imagick があればメディアライブラリで PDF をアップロードするとそのサムネイルを画像ファイルとして作成してくれたりするなど、Imagick をインストールするメリットも存在する。
https://make.wordpress.org/core/2016/11/15/enhanced-pdf-support-4-7/