「シンプリシティ=健全さ」の考えの下にシンプリシティ(単純さ)を実現する本の概要をば。
シンプリシティは人生をも健全にするためのスパイス。
深く考えて削減せよ
シンプリシティを実現する最もシンプルな方法は、考え抜かれた削除を通じて手に入る。
シンプルにするためには深く考える必要がある。
深く考えない人ほど、複雑なものを作ってしまいがち。
必要最小限なものまで絞り込みが実現したら、SHEの方法を使用してみる。
- 縮小(Shrink)
- 隠蔽(Hide)
- 具体化(Embody)
組織化せよ
組織化は、システムを構成する多くの要素を少なく見せる。
アイテムごとに分類して、名前をつけて、グループごとにまとめ、さらに優先順位が高い順に振り分けていくと物事がシンプルになる。
時間を節約せよ
時間を節約することでシンプリシティを感じられる。
時間の節約に繋がるような物事はシンプリシティである。
なぜなら「待つ」という行為を強いているためだからだ。
待つという行為は、不安と焦燥という危惧をユーザーに与える。
これはUXにおけるダークパターンである。
グロースに銀の弾丸(万能の解決法)は存在しないと言われるが、時間の節約(Webの場合だと速度改善)は例外だと言える。
Fifty-four percent of people say that as the load time for a brand’s mobile site increases, so does their frustration. And that affects the bottom line. In retail, we’ve seen that a one-second delay in mobile load times can impact conversion rates by up to 20%.
https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/app-and-mobile/mobile-site-speed-importance/
Google訳:
54%の人が、ブランドのモバイルサイトの読み込み時間が長くなると、フラストレーションも増すと答えています。そしてそれは収益に影響します。小売業では、モバイルの読み込み時間が1秒遅れると、コンバージョン率に最大20%の影響を与える可能性があることがわかりました。
ものごとをシンプルにすることはWebデザインにおいては、見た目とユーザーがシンプルに使えることができるような配慮が必要である。
ブランドという一貫性を保ちつつ、シンプルにすることは、なかなか難しい。
余談
削減と組織化に関しては、日常における部屋の片付けの感覚を意識してもいいかもしれない。
ものを捨てる前に先に収納してしまうと、一見問題が解決したように見えてしまうから、組織化の前に削減する必要がある。
またものを捨てる前に具体的に部屋のイメージを想像したり、なぜそのようにしたいかを突き詰めたり、本当に大事なものだけ残し、あとは思い切って手放したり。。そういった行動が部屋の片付けには大事である。
過去の執着や未来の不安だけ考え、今日一日これだけあれば暮らせるというものだけ残して、判断の責任を他人に委ねず、片付け先にある新しい自分の生活に時間を注ごう。