和欧混植とは欧文書体と和文書体を合わせて使うことである。
そうしているのは、英字を使う場合に専門のフォントを使用したほうがきれいに見える機会が多いからという理由が主である。

たとえば従属欧文(和文フォントに含まれている欧文フォント)に斜体のスタイルを当てた場合はバランスが崩れるし、またギリシャ文字などが用意されていない場合は文字化けが起きたりするからである。

また単純な理由として、日本語主体の文章にアルファベットや数字が入る場合はなにかしら差別化された文脈で使用されることが多いが、従属欧文は和文と欧文の文字サイズやベースライン位置が揃えることでバランスを保とうとしているが、それが逆に文脈的あるいは欧文フォントの見た目の違和感となるケースが多いということもある。

ただし和欧混植の注意点として欧文書体の数字にはライニング数字とオールドスタイル数字が存在する。

英語圏ではライニング数字は見出し、オールドスタイル数字は本文と使い分けられることが多いが、日本語サイトでは使い勝手のよいライニング数字のみ対応したフォントファミリーの指定が多く見受けられる。

Georgia などのフォントは一見かっこよく見えるが、あまり日本語サイトで使用しているところは見かけないので、無難を目指すなら指定しないほうが良いかと思われる(OpenType に対応した Georgia Pro であればライニング数字も指定可能)。