1)移行元メールサーバーと移行先メールサーバーは並行運用しておき、DNS切り替え時までにメールソフト側で移行元と移行先の2つのアカウントを用意し、メールのとりこぼしを防ぐ。
2)移行元メールソフトの設定がドメインでの指定になっている場合、DNSの切り替え時にとりこぼしが発生する可能性があるため、IPアドレスで指定する。
例:
受信サーバー pop.example.com -> 192.0.0.1
送信サーバー smtp.example.com -> 192.0.0.1
3)移行元メールサーバーがIMAPであれば、何らかのソフトを使用し、データ(受信トレイ、送信トレイのメール)をすべて保存する。
※POPであれば、保存されているのでそのままでいい
そのデータを移行先メールアカウント(IMAPの場合は何らかの方法でサーバー)に移動する。
SMTP/POP/IMAPサーバーについて
メールサーバーで必ず出てくるサーバーの役割について復習。
SMTP
メールの送信に必要なサーバー。メールソフトを使ってメール送信すると、メールソフトに設定されたSMTPサーバーが送信先のサーバーまでメールを届ける。
POP
メールの受信に必要なサーバー。メールサーバーに保存されたメールを受信者の端末へダウンロードする機能があるが、メールサーバー内にはデータが残らない。
IMAP
メールの受信に必要なサーバー。POPと違い、メールソフトにダウンロードせず、メールサーバーのデータを直接読むことができるため、保存容量の少ない端末で使われることが多い。
メールサーバーを移行するときに移行元メールサーバーアカウントのメールソフトの設定がIMAPだと、メールサーバーを解約したときにデータがすべて削除されるため、事前にPOPに変更してデータを残す必要がある。