すべての事象は相対的であり、コンテキストがある前提である。
そのコンテキストを考えることができず、それがバイアスとなっている場合、人は絶対的という。
つまり、その人にとって絶対的な事象には暗黙的なコンテキストがある。
デザインのパラドックスの概念をいえば、すべてのものごとにはメリットとデメリットがあるが、暗黙的なコンテキストではそのメリットが対象の人にとってはデメリットよりも大きく見える。
※ 発想の転換には、デザインのパラドックスとバイアスの除去が重要で、その壁の存在に気づくことができれば、ブレイクスルーを起こすことができる。
また言語の壁も理解する必要がある。
尋ねる質問に回答する際には、Yes と No の二択として人間は発するが、絶対的なことがない以上、両極端に属することはありえない。
つまり、言語としては二択のどちらかになるものの、思考は Yes と No の間で時間とコンテキストと干渉し、揺れ動いている。
人は一貫性を重要視するが、一貫性は矛盾と相反する。
だから、やさしく聡明な人はコンテキストの曖昧さを許容し、割合として矛盾を捉える。