フリーランスWebデザイナーに持っていてもらいたい矜持。

センスを磨き続ける気概があり、自分なりのデザインの考え方がある

デザインに対して強いこだわりをもち、新しいことを学び続け、提案する。
クライアントのこんなものが出て来るだろうを超えていかないといけない。
作業としてデザインをこなすのではなく、成果物から細かいところのこだわりが見て取れるように。

デザイナーならではの技術

エンジニアとデザイナーの作業の境界があいまいになっているが、機能的なデザインのほうは効率的にも学歴的にもエンジニアのほうが優勢である場合が多い。だからこそ、それを補完するだけでなく、デザイナーならではの視点や技術(データを精密に作るなど)をもっていないといけない。

以下記事が参考になる。

ウェブサービス開発の現場におけるデザイナー不要論と5〜10年後の生存戦略
https://ja.ishibashihideto.net/blog/2014/08/25/web-designer-survival.html

ウェブサービス開発の現場では、ウェブデザイナーの仕事がエンジニア/プログラマーによって少しずつ奪われつつある。とくに小さな組織や新規事業の現場では。
象徴的なのは「Bootstrapがあればデザイナー不要だよね」論。「もはや社員としてデザイナーを雇う必要はなくて、必要な時にランサーズで発注すればいいよね」「スタイルシートいじったり画像パーツ作ったりしてくれるだけでいいよね」と考える企業が増えつつある。
〜中略〜
ウェブサービス開発に携わる人々からは、「デザイナーがエンジニアリングを勉強するよりも、エンジニアがデザインを勉強するほうが早いよね」という話も聞こえてくる。
その理由については、身もふたもないけれど、「学力(偏差値)の差」でシンプルに説明できてしまうだろう。平均的には、エンジニア/プログラマーのほうが、デザイナーよりも学力が高い。
〜中略〜
ビジネスサイドから求められるサービスデザイン力を、現状では多くのデザイナーが備えていない。デザインの価値を信じる者として、これはとても残念なことだと思っている。

要約すると、Webデザイナーはスペシャリストと何でも屋のどちらかじゃないと、エンジニアがだいたいできちゃうから仕事なくなっちゃうよということ。
そんななかで、もしどちらにもなりきれない場合、かならず並列な立場でエンジニアにデザインデータを渡すことになるので、そのときはちゃんとしとかないとエンジニアに見限られちゃうかも、と思う。

また以下のように人間力が基盤であることも意識してほしい。

本稿では「アートディレクション」という言葉に「クリエイティブディレクション」の領域も含んでいる。有り体に言えば、佐藤可士和的な「アートディレクター」を想定している。つまり、事業責任者(あるいはクライアント)と普通に「ビジネスの話」が出来なければならないということだ。そのためにはビジネス一般常識や社会人基礎力が必要だ。残念ながらウェブデザイナーには、ビジネス上の一般常識や、いわゆる「社会人基礎力」の弱い人が少なくないので、念のため指摘しておく。デザイナーとしてのスキルを磨く前に、まず「社会人として一人前」になって欲しい。

もちろん、エンジニアリングについても勉強は必須である。
コーディングのことを考えないことって、建築デザインで耐震構造のことを考えないのと同義。
デザインを見た目だけの調整で考えるのは特定領域のデザインの専門家とはいえない。

仕事の引き受け方

フリーランスになる人はだいたい前の会社の仕事を引き受けてなる人が僕の周りでも多い。
会社をクライアントだと思って取り組まないと、どこでも働けるようにならないし、フリーランスになってからが地獄、ずっとだましだましの営業をやっていかないといけないから。