有能な人が無能になるメカニズム、組織の能力が低下するメカニズムを示す法則のこと。

(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる
(2)時が経つにつれ無能な人はその地位に落ち着き、有能な人は無能な管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人で埋め尽くされる
(3)ゆえに組織の仕事は、出世余地のある無能レベルに達していない人によって遂行される

https://www.sbbit.jp/article/cont1/32112

1. 有能なビジネスパーソンであれば昇進を繰り返す。
2. 昇進後の地位が限界であれば、それ以上は昇進できない。
3. 昇進の限界を「無能レベル」とする。
4. ならば、組織のあらゆる地位は、無能な人間で占められていることになる。
5. したがって、会社を実際に動かしているのは、まだ昇進の余地がある人々のみ。
6. 昇進の余地がある人々が少なくなるほど、組織全体の能力が低下する。

https://studyhacker.net/career-coachable

この法則は固定観念が植え付けられるとともに、人間の成長に限界があることを示唆するものであるため、この法則を信じる事のメリットは少ないように感じる。
この法則がすべてに当てはまると仮定する場合、より人間が生産的になるためには、下記のようなことを意識すべき。

  • 企業形態をピラミット型ではなく、水平方向の序列に変更し、昇進の概念を変える
  • 年功序列関係なくアドバイスに耳を傾けられ、相互の反省がしやすい環境構築(そのためにトップ自らが自由にビジネスを闊歩できるようなスタンスと風通しが必要)
  • 年功序列や地位にこだわる人材の意識変更
  • 自律的で主体性のある人材の採用