一般的に優秀なエンジニアのほうが、コーディングにかかる時間は少ない。
優秀でないエンジニアのほうが、コーディング経験が浅いゆえ、コーディングに時間がかかる。
つまり、工数に対する料金が同じであれば、優秀なエンジニアのほうが安く済み、優秀でないエンジニアのほうが高くつく。
さらには今後の修正作業なども優秀なエンジニアであればそれを予想することに長けているため工数が少なく済むが、優秀でないエンジニアはそれを予想できず工数がより多くかかる。
ただし、このパラドックスには例外もあり、優秀なエンジニアは知見があるがゆえ、要求に対するリスク管理が可能であり、シンプルなものごとを掘り下げ、優秀でないエンジニアよりも多くの工数がかかることもある(リスクを説明する時間が同じである場合)。
※この現状を知らない委託者は、それに掛かる料金のみで判断することが多い。
つまり、優秀なエンジニアは何らかのタイミングで工数対する料金を引き上げなければ、周囲の目からは優秀でない人と同様の扱いを受けることになる。
これを普遍的に捉えると、無知な人ほど、無知であるがゆえ、複雑な問題を解決するのに時間がかかる(より問題を複雑化してしまう)が、単純な問題を深く考えず、短い時間で解決する傾向があるように思う。