最近WordPressを魔改造して思うことだが、WordPressはとても便利でひと通りの処理がほとんどできるので、ある程度WordPressの標準関数のみで細かい処理を作り込むことができる。

ただ、ログイン関連のフロントテンプレートが決まっていてそのテンプレートにそってCSSを書かないといけなかったり(フックを使うとしてもかなり汚い正規表現を書かないといけない)、コメントのエンドポイントが標準で決まっておりエラーメッセージなどの調整ができないため、そういったデータと密に接している機能は自前で用意する必要がある。

エディターはGutenbergだが、使いようによっては他のCMSで使われているようなTinyMCEなどよりは使えるだろう(WordPress自体もTinyMCEがクラシックエディタとして使用できる)。

作り込みが必要な場合はWordPresserはPHPerであることが多いと思うので、LaravelやCakePHPなどのPHPフレームワークを使用ことになる。

そういったことから、コーポレートサイトなどある程度機能が定まったサイトのCMSはWordPressで実装したほうがエコである。

ただし、アップデートという呪縛から逃れられることはできない。
いかんせん、アップデートしないとセキュリティがやばいという端的な結論だけが世の中に広がってしまっているため、数ヶ月に一回ソースの見直しを迫られる。

これを解決するかもしれない方法のひとつとしてGatsbyなどを用いてJAMStack構成にすることが挙げられる。
JAMStack構成を従来のMovableTypeへの回帰だという人がいるが、JAMStackとして静的にリリースすることで、(管理画面へのアクセス制限や動的スクリプトの排除からなる)セキュリティ対策ができるためアップデートの頻度を下げる口実ができるかもしれない。

しかしWordPresserにとってはJAMStack構成にすることでWordPressの依存性が少なり、その分素のPHPやJSを書かなければいけなくなるというデメリット(?)があるため、なかなか腰が重いであろう。

だが、必ずそういったときが来てしまうから、早めにWordPresserはWordPressへの依存意識をなくし基礎知識をつけたほうがいい。

なにごとも基礎が一番なのである。