ブランディング。それにつきる。

私たちでないとできない仕事があると言わんばかりの態度と、それにふさわしい実力・実績をつけること。
またスペックワークをしないことは営業の機会損失にもなるので、利益も潤沢でなければならない。
クライアントの信頼を確保し、継続的に仕事をいただけるような会社にする必要がある。

スペックワークは一般的には悪と言われている。
わかりやすい例だと、カレーを食べてからそのカレーが美味しかったらお金を払う、的な。
デザイナーが同じ料金で、複数案出すのと同じ感じ。
ただクライアントにとってもデメリットがある。

表面的に見れば、クライアントが良いアイデアだけをバイキングのようにかいつまむのは良い方法に見えるかもしれませんが、実際は悪い事だらけです。スペックワークがクライアントに良くない理由は次の通りです。

1. 実際のデザイナーの才能が発揮されない
2. 理想的で長期的なパートナーと出会えない
3. デザイナーのリソースを奪い、結局その補填をしないといけない
4. 安全牌になりがちで、パイオニア的なアイデアの邪魔となる
5. 結局、誰も得しない

「私は、このやり方はもう誰にも良いことはないと思います。クリエイティブな仕事をタダでやるくらいなら、チャリティーや世界を今より良い場所にできるような事に創造力を使おうではありませんか。戦略パートナーと長い付き合いをすることに「YES」と言いましょう。現実世界のビジネスの問題を解決することに「YES」と言いましょう。企業を向上させることに「YES」と言いましょう。共に。なぜなら、私たちが共に協力し合って誤解だらけのスペックワークを終わらせなければ何も変わらないからです。今が、クライアントとデザイナーが共に、スペックワークに「NO」と言う時です。」

https://asobo-design.com/nex/saynotospec-1012.html

まあでもスペックワークそのものは悪いものじゃなく、実力を見てもらえていない人にとっては良い機会であったりするし、依頼する企業がそのデメリットを理解していれば、企業にとってはいいことしかない。
スペックワークを悪いと思うのであれば、そのスペックワークしか受けられないようになってしまった体制と、そのようにしてしまった先を読めない経営者が本質的に悪いといえる。

あくどい言い方だが、スペックワークを自らはせず、取引先にはしてもらうのが吉。