CPU の性能を示すのは主に以下の 3 要素である。

  • コア数
  • スレッド数
  • クロック周波数

コア数(物理コア数)

コアは CPU で実際に計算処理を行う部品である。
ひとつの CPU にいくつコアがあるかというのがコア数となる。
デュアルコア、クアッドコア、ヘクサコア、オクタコアなどがある。
MacOS の場合、以下のコマンドでコア数を確認できる。

$ sysctl -n hw.physicalcpu_max

スレッド数(論理コア数)

スレッド数はひとつの CPU が同時に実行することのできるプログラムの数のことを指す。
種類としてはシングルスレッドとマルチスレッドに分けられ、いまは大方マルチスレッドである。
たとえば 8 コア/16 スレッドの CPU の場合、同時に処理できる命令数は 8 だが、余裕があればひとつのコアでふたつまで、最大で16の命令を同時に処理することができる。
MacOS の場合、以下のコマンドでスレッド数を確認できる。

$ sysctl -n hw.logicalcpu_max

クロック周波数

クロック周波数は CPU が指示されたことを処理する速度のことである。
クロック周波数は 1 秒間で何回振動したかを Hz(ヘルツ)という単位を用いて示す。
これは CPU が 1 秒間に電流の ON / OFF の切り替えを何回行えるかということであり、クロック周波数が 1GHz である場合、1秒あたり約 10 億回可能であることを示している。
コンピューターでは情報を 0 と 1 の 2 つの数字で表現し、それを電流の ON( 1 ) / OFF( 0 )で切り替えを行っているため、ON / OFF の切り替えが早いほど処理スピードも上がるという仕組みである。

ただしクロック周波数は振動であるため、技術的にはクロック周波数はもっと上げることができるのだが、速くしすぎると熱が発生する。
そのため、近年では CPU の性能を上げることに対してコア数やメモリを増やしたり、処理プロセス最適化したりすることで、クロック周波数ではなく他のアプローチで CPU の性能を向上させている。