ソケット方式
URLの末尾にセッションIDなどを付与する形式。
確実にCVが取れるが、一度離脱したユーザーを追うことができないデメリットがあり、また広告主のサーバーで準備が必要になり、導入に時間やコストがかかるなどのデメリットもある。
Cookie方式
Cookieを使用してCVを計測する形式。
一度離脱したユーザーのCVも取得可能。
ただし、ITP(Intelligent Tracking Prevention – AppleがSafariに搭載しているトラッキング防止機能)のCookie対応などで失速気味。
広告主はコンバージョンエリアにタグを貼るだけなので、導入コストは低い。
クッキーの使い方には2通りあり、ひとつはファーストパーティークッキーで、もうひとつはサードパーティークッキーである。
ファーストパーティークッキー
現在表示しているWebサイトでクッキーを発行したクッキー。
発行元が現在のドメインであれば、それはファーストパーティークッキーである。
jsで発行するのと、サーバーサイドで発行するものの2通りがある。
jsで発行されるものはITPで有効期限(ITP2.3ではトラッカー判定されているドメインからパラメータ付きで流入したページでクッキー付与、およびJavaScriptで設定されたファーストパーティークッキーという条件だと1日だが,サイト流入後にPV計測をしている別ページに遷移した場合は、有効期限が延長されて最大7日間となる)が規制されている。
※なお、ITP2.3ではローカルストレージにも規制があり
- 媒体ドメイン等トラッカー判定されているサイトから流入
- ランディングページURLにパラメータやフラグメントが付与されている
- サイト流入後でページで操作(クリック・タップ・テキスト入力)がない
上記を満たす場合には、ローカルストレージは7日後に消去される。ただし、リンク先のサイトを7日間の間に、再訪問していた場合は7日後の制限は解除される(実質的に7日と考えておいた方が無難)
サードパーティクッキー
別のサイト、ドメインから発行されたクッキーのこと。
ITPで規制され、chromeでは完全廃止予定。
SNSなど別サイトの行動を受け取ることができ、アフィ広告でよく使用されていた。
// jsで別ドメインのクッキーを受ける場合
request.withCredentials = true
// プロバイダでクッキーを発行するときに許可するhttpヘッダー
header('Access-Control-Allow-Origin: https://〜');
header("Access-Control-Allow-Credentials: true");
ちなみにGAは外部ドメインのjsを読んでクッキーを発行しているが、jsは実行時の環境で動作するため、ファーストパーティークッキーの扱いである。
推定方式
アフィリンクをクリックしたIPと時間などからCVを取得する方式。
ただ、同じIPアドレスユーザーが判断しづらく、CVしていないのにCVカウントされることが多くなるため、Cookie方式と併せて使用されることが多くなった。