ブランディングやリサーチを徹底したうえで、技術を上乗せするから単価が上がる。
たとえばSPAなんて、なんてことない構成のサイトには必要ないし、技術の無駄。
技術以外のことにこだわりがあるからこそ、技術がその繊細な表現に必要であり、だからこそ有名なWeb制作会社は単価が高いのである。

ただし社内で技術以外のことがたいしたレベルでなくても、ある程度の技術者であれば、技術側から単価を上げることができるという事実もある。
これは技術スタックと、技術だけでない領域にも精通している必要があり、また社内での発言権が必要でもあるが。

何が言いたいかというと、特定の作業領域の担当がいくらがんばっても単価は頭打ちであり、社内全体のレベルを上げなければ単価は上がらない。

ただし、Web制作会社にとってどのようなコンテンツをつくるかということが肝であり、企画やディレクションこそがコーポレートアイデンティティの核である場合が多い。
それらは外注しにくいが、技術は外注しやすいということを踏まえると、技術側以外のほうが単価を上げやすい傾向があるだろう。
フリーランスの技術者であれば、自分の技術スタックを理解できるようなパートナーを探すことができれば単価を上げるやすくなるはずだ。

自らのレベルを上げない単価上げはただのぼったくりであり、その傾向があれば会社は長続きしない。
そのシグナルを感じることができなければ、クリエイターとしては終わりだろう。